設立趣旨
the Way Into the New Generation ! W・I・N・G!
重症心身障害者をはじめとする障害者が、自由に行きたい場所へ行き、生きたいように生き、地域社会のなかで自立・自律した生活をする。そのような生活が可能となる時代・世代の創造に貢献する。その方法とは何か、道のりとは何か。私たちは、理想を失わず、かつ理想に溺れず、常に現実を見つめ、その道程を求めて活動を続けます。
路をはこぶ
新しい時代・世代の創造は、長い道のりでしょう。しかし、その“路”を歩くのは、活動の主人公である利用者です。スタッフは利用者と共に活動の方法、あり方を考えながら、“路”をつくります。そして、その“路”をあるべき未来、目的地へとはこびます。
障害者福祉が現在、社会福祉基礎構造改革によって、大きな変動期を迎えるなか、障害の重さが家族の負担となっている現状に変化はありません。人がそれぞれ個性を持っているのと同様に、障害自体に軽重があることは否定しません。しかし、私たちが一員となっている社会が強いる障害は、身体的・機能的な障害とは異なります。解決されるべきは、人間社会が作り出す障害です。さまざまな障害も、一人では何もできない弱い人間が多くの人々と連帯し、活動を行うことによって、打ち破り、乗り越えてきたことは歴史が証明しています。
「障害の重さを家族の負担としない」。このことを目標に、私たちは既に「デーセンター夢飛行」(1992年)、「デーセンターモモの家」(98年)、「ゆうのゆう」(2000年)という活動の場を展開してきました。これからも、父・母分離を前提とした運営を行い、多くの人々と手をつなぎながら、既存の価値観、制度の桎梏にとらわれず活動し、そして、NPO法人設立によって、自主的、継続的、発展的に運営・活動することを目指します。
私たちは、重症心身障害者をはじめとする障害者対象の日中活動事業、ショートステイ事業、国際交流事業など各事業を充実させ、さらに新たな事業を創出することで、社会的な責務を果たし、もっと公益の増進に寄与することを目的として、特定非営利活動法人W・I・N・G-路をはこぶ を設立します。