沿 革
私たちが活動を開始した当時、重症心身障害者を受け入れる福祉施設は少なく、対象施設であっても少数で待機者が多いなど、現実的に進路先は制限されていました。養護学校(現在の特別支援学校)高等部を18歳で卒業した後は、在宅生活を余儀なくされ、社会との接点を失ってしまうことも多いという社会状況でした。養護学校(現在の特別支援学校)が義務化(1979年)される以前には就学免除になる方もおり、私たちと出会うまで二十数年外出したことがなかったというケースに現在でも出会うことがあります。現在、利用者は大阪市域で約200ケース。重症心身障害者の地域生活支援の活動は年々広がり、生活介護施設やホームヘルパー派遣といった障害福祉サービスの提供に加え、国際交流や芸術活動、地域交流活動なども活発に展開しています。
活動開始から現在まで
1991年 9月 | 大阪市西成区内で重症心身障害者を対象とした作業所設立に向けた活動を開始 |
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1992年 4月 | アパートの一室で、無認可小規模作業所「デーセンター夢飛行」(西成区天下茶屋)が始まる |
1994年 7月 | 「夢飛行」移転(西成区天下茶屋) |
1998年 4月 | 無認可小規模作業所「デーセンターモモの家」(福島区吉野)を設置 |
2000年 4月 | 後援会設立 ワーキングホリデースタッフの受け入れを開始 |
2000年 11月 | 無認可小規模作業所「ゆうのゆう」設置(西成区天下茶屋) |
2001年 5月 | 特定非営利活動法人 W・I・N・G-路をはこぶ設立 |
10月 | 社会福祉法人ゆうのゆう設立。夢飛行、モモの家を社会福祉法人化 (身体障害者小規模通所授産施設) |
2002年 1月 | 大阪市障害者ホームヘルパー派遣事業を受託(W・I・N・G-路をはこぶ) |
4月 | 無認可小規模作業所「デーセンター機関車」(都島区都島本通) |
12月 | 機関車を社会福祉法人化(身体障害者小規模通所授産施設) |
2003年 4月 | 西成区内の施設を岸里東へ移転。 デイサービスゆめとべ(西成区)、デイサービスさくら(福島区)設置。 身障・知的・児童居宅介護事業を開始(支援費制度) |
2004年 4月 | フリースペース“Tamariba”設置(西成区 W・I・N・G-路をはこぶ) |
9月 | グループホーム準備施設「もくもく」設置(西成区 W・I・N・G-路をはこぶ) |
11月 | デイサービスロコロコ設置(都島区 W・I・N・G-路をはこぶ) |
2005年 7月 | 夢飛行にエレベーターを設置 |
2006年 4月 | 障害者自立支援法スタート |
2006年 11月 | 第1回NPOアクセシビリティ支援プログラム賞受賞 |
2008年 1月 | 「デーセンター夢飛行・モモの家・機関車」を指定生活介護施設に移行 |
2009年 8月 | 「デーセンターモモの家」を移転・改修 |
2010年 6月 | galerie“見る倉庫”オープン |
2010年 8月 | 韓国・福祉フェア「SENDEX2010」に出展。国際研修プログラムをPR |
2010年 9月 | 2010年度グッドデザイン賞受賞 「モモの家」のリサイクルショップ |
2011年 4月 | 東日本大震災スタッフ派遣開始 |
2012年 11月 | グループホーム「ことのは」設立 |
2013年 4月 | 「デーセンター音・on」設立 |
10月 | 2013年度グッドデザイン賞「ことのは」 |
2016年 4月 | 「デーセンター機関車」移転 |
2018年 9月 4日 | 台風21号で西成拠点の建物に被害 |
2020年 6月 | 「デーセンター夢飛行」を隣地に移転 |
2023年 6月 | 「相談支援事業 ともーsu」開始 |